トップページ > 食品衛生

食品衛生

ノロウイルスとは?

 ノロウイルスは冬場を中心に秋から春にかけて多く流行する感染性胃腸炎の原因ウイルスの一種です。保育園・学校・高齢者施設などでは集団感染発生の原因にもなります。 ノロウイルスは人の口から体内に入って、腸の細胞内で増殖し細胞を破壊して急性胃腸炎を発症させます。嘔吐や下痢は1日数回、ひどい時は1日10回以上にも及びます。それ程高熱にはならず、症状も3〜4日と比較的短期間で収まりおさまりますが、合併症により症状が長引いたり、抵抗力が落ちている人や乳幼児、高齢者は重症化し死に至る場合もあります。特に高齢者は、嘔吐物がのどに詰まり窒息死したり、嚥下性肺炎を起こす場合がありますので注意しましょう。

 

 

ノロウイルスの特徴です。

  • ヒトの腸管内のみで増殖する。
  • 僅かな菌数(10~100個)で感染してしまう
  • 経口感染、接触感染、飛沫感染など感染ルートが複数ある。
  • その他のウイルスの1/4くらいの非常に小さいウイルスである
  • ノロウイルスに一度感染した患者でも、繰り返し発症・感染する
  • 症状がなくなってから3週間~1ヶ月もウイルスの排出が続くことが有る
  • 食品従事者の体内にノロウイルスが発見されると食中毒事件とみなされる

  ノロウイルスは非常に強力なウイルスです。